2018年03月31日
キャトル・プレジール


しずおか味な店
キャトル・プレジール
ビストロ感覚で気軽に楽しめる、
心をこめた料理とワイン
「キャトル・プレジール」は、
ユニークな飲食店が軒を連ねる鷹匠地区の東端、
緑豊かな鷹匠中央通り(通称つつじ通り)に
2002年にオープンしました。
店名はフランス語で
「4つの幸せを見つけてください」
という意味をこめています。
お客様に喜んでいただけるかぎり、
長く、手を抜かないで、
料理を作り続けていきたいと願っています。
本日の料理は、
お客様に好評のアラカルトから選びました。
「本日のお魚(スズキ)のソテー・香草バターソース」は、
トマトやレモンの酸味を利かせた、
くどくない美味しいクリームソースでいただきます。
「北海道産若鶏のガーリックチキン」は、
ガーリックとバターのうま味のバランスが好評。
「フランス産カモの骨付きモモ肉のコンフィー」は
ビストロの定番メニューで、
カリカリに焼いた皮とジューシーな肉が特色。
料理に添える野菜と香草は、
小澤勝好シェフが旧・大井川町の実家で
母と一緒に育てたもの。
朝一番に摘んだ新鮮な野菜を、
10時過ぎには店の調理場に運び、
茹でたり、煮込んだり。
野菜料理では、
「キャベツのグリル・アンチョビガーリックオイル」が
人気ナンバー1。
飲み物はワインが充実。
2900円、3200円、3600円、3800円、4300円の
5つの価格帯を設けて、
料理に合う様々なワインを揃えています。
パリの路地裏のビストロのイメージで、
楽しく飲んで食べていただける店です。
お気軽にご来店ください。
オーナーシェフ
小澤勝好さん
メニュー
北海道産知床地鶏のガーリックチキン 1200円
キャベツのグリル・アンチョビガーリックオイル 1200円
ゴルゴンゾーラのショートパスタ 1600円
パーティコース 3240円(4名様~要予約)
料金は税別
営業時間
17時~24時(L.O22時30分)
金・土のみ 17時~26時(L.O24時)
日曜定休
施設
1F 15席
2F 8席
所在地
静岡市葵区相生町7-17
電話054-209-8600
http://www.quatre-p.com/
https://bit.ly/2GYrKjJ
この記事は、2012年7月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月30日
穴子の魚竹寿し


しずおか味な店
穴子の魚竹寿し
味つけしたタネと風味良い酢飯が
なじんで生まれるおいしさ
「魚竹寿し」は、
草薙駅から徒歩5分、
県立美術館の近くに1971年に開店。
竹内勝利さんは、
開業前に静岡のすし店で3年間修行するとともに、
専門誌を読んで
二百年前から受け継がれてきた江戸前すしの
加工技術を学びました。
すしの原点は「なれずし」。
塩であく抜きをしたタネの上に酢飯をのせ、
木箱に詰めて重石を置いて、
タネとシャリをなじませます。
広重の浮世絵にも描かれた
小吉田(静岡市駿河区国吉田)の立場茶屋・稲葉屋の
名物「長門鮓」も、五目ずしの桶ずし。
これを竹内さんが復元したのが「静岡ちらし」で、
マグロ、サクラエビ、〆魚、緑茶、わさびの
静岡特産5品を使用。
にぎりすしも、
タネに味つけをして、シャリをのせて、
親指で軽く押し、くるりと丸めて、
タネとシャリをなじませることで、
おいしくなります。
江戸前の鮨「13貫チャンチキ」は、
塩・酢・昆布で〆る・焼く・煮る・蒸すという
日本料理の基本を凝縮させたコース。
コハダには、おぼろをかませて酸っぱさと甘さを調和。
二杯酢でくぐらせたアカガイ。
甘酢に漬けたクルマエビ。
五目飯を詰めたイカの印籠詰め。
小豆を入れて煮たタコ。
酢にくぐらせたアジ。
醤油に漬けたマグロ。
ほろりと溶ける江戸前のアナゴ。
赤酢の風味を生かしたシャリ……。
職人が一日がかりで仕込んだタネを
カウンターで一貫ずつ楽しみながら、
次のすしは何かとワクワクしながら待つ、
立ち食いの醍醐味を味わってみませんか。
会長
竹内勝利さん
メニュー
静岡ちらし1650円
駿河2900円
おまかせ寿司5000円~
懇親会コース3500円~(飲み物は別)
料金は税別
営業時間
昼:11時~13時30分(L.O13時15分)
夜:17時~21時(L.O20時45分)
日曜・祭日は20時まで(L.O19時45分)
火曜・水曜定休。
施設
カウンター席7名
椅子席24名
2階24名+60名
禁煙
駐車場4台
所在地
静岡市清水区草薙122
電話054-345-8268
http://www.uotakesushi.com
https://www.facebook.com/uotakesushi/
この記事は、2012年5月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月29日
りべーるだんふぁんす


しずおか味な店
りべーるだんふぁんす
美味しくて安全な食材を使った
こだわりのお菓子の絶妙な味
「りべーるだんふぁんす」は、
緑豊かな城北公園に近い
閑静な住宅街の一角に1990年に開店。
厨房とショップが一体となっていて、
フランスの農家で使われていた煉瓦をあしらった壁、
無垢材を使った静岡の家具が、
落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
東京で弁護士をめざしていた成岡さんは、
実家の事情で帰静することになり、
「やるしかない」と一念発起して
独学でお菓子づくりに取り組んできました。
世界中から美味しくて安全な食材を探し、
お菓子づくりの技術を磨き、
最新の機械を導入して、
失敗を重ねながら、
こだわりのお菓子を生み出してきました。
当店のロールケーキやタルトの苺は、
静岡市駿河区大谷の農家で委託生産している
水分が少なく、味の濃い苺を使っています。
プロフィットロールは、
厚めで味のあるプチシュークリームの生地を重ねたもの。
塩キャラメルのパウンドは、
4種類の砂糖とフランスのペルルドセル(塩の真珠)を
組み合わせた絶妙な味。
「お茶のクッキー」は、
成岡さんの兄が経営する
協和製茶㈱から仕入れた高級煎茶を使った
香り高く、軽くて溶ける食感のクッキー。
内外に静岡をアピールする商品として
2012年のゴールデンウィークから
JR静岡駅のキオスクで販売します。
店名「りべーるだんふぁんす」は、
子供時代の冬という意味。
外が寒くても元気だった
成岡さんの子供時代のように、
良い素材を見つけて、
新しいお菓子を生み出したい
との願いがこめられています。
シェフ
成岡周造さん
メニュー
苺のタルト
静岡苺のロールケーキ小
プロフィットロール・キャラメル
塩キャラメルのパウンド小
お茶のクッキー箱入り
営業時間
9時~19時
月曜定休(祝日の場合は翌平日が休み)
施設
現在はテイクアウトのみ
駐車場6台
所在地
静岡市葵区大岩1-8-19
電話054-246-2561
https://lhiverdenfance.com
この記事は、2012年4月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月28日
ビストロ シェ・ポール


しずおか味な店
ビストロ シェ・ポール
ホテルプリヴェ静岡ステーション
地元野菜や旬の食材の良さを引き立てる
フランス料理を創作
「ビストロ シェ・ポール」は、
JR静岡駅南口のホテルプリヴェ静岡ステーション2階
にあります。
総料理長の西澤正樹さんは清水出身で、
東京や静岡のホテルを経て
2008年に総料理長に就任。
このたび「ふじのくに食の都づくり仕事人」に選出されました。
おいしい食材を探していると、
青果店が「こんな野菜ができました」と紹介してくれて、
地元野菜を多く使うようになました。
ランチの食材は、
入口の黒板で「○○産」と、お知らせしています。
2012年4月のディナー(5800円)は、
アミューズ、
稲取産金目鯛の炙りカルパッョとほろ苦い春野菜のサラダ・アンチョビ醤油を使ったヴィグレットをかけて、
キャベツとコールラヴィ(浜松産)のクリームスープ・小さなトーストを浮かばせて、
駿河湾産の甘鯛と浜松産の浅利・バジルと茸の香りを閉じ込めたカルタ・ファタ包み焼き、
静岡育ち牛頬肉の柔らか赤ワイン煮込み・練りたちのポレンタに新芽野菜(静岡産こごみ、つぼみ菜、たらの芽)のベニエ(天ぷら)を添えて、
ボン・マリエのデセール、
パン、
コーヒー。
西澤さんはメニューを書くとき、
食材の旬・産地・味を良く知り、
その食材の味を引き立てる味つけ、
その食材にあった火の入れ方を
心がけます。
肉は柔らかく、
ジューシーに焼きあげます。
セレブの女性のお客様が多いので、
ヘルシーとビューティを意識して、
ランチは1週間毎、
ディナーは2ヵ月毎に
新しいメニューを提案しています。
総料理長
西澤正樹さん
メニュー
営業時間
昼 10名様からの予約制
夜 17時30分~22時(土日のみ営業、2日前までに要予約)
施設
テーブル席34名
駐車場あり
所在地
静岡市駿河区南町8-5 ホテルプリヴェ静岡ステーション2F
電話054-281-7300
http://www.hotel-prive.com/restaurant/
https://www.facebook.com/bistrochezpaul
この記事は、2012年3月の取材時の内容です。
当店は、ホテルプリヴェ静岡ステーションの建替工事のため
2018年6月30日に閉店しました。
2018年03月27日
酒肴菜彩 とみ井


しずおか味な店
酒肴菜彩 とみ井
静岡産の食材にこだわった料理で、
静岡の素晴らしさを再発見
「とみ井」は、
静岡の夜の繁華街・玄南通りにあります。
料理長の冨井一矢さんは、
「一銀」を営んでいた祖父母の影響を受けて
日本料理の世界へ。
現在は母・江津子さん(女将)とともに
店をきりもりしています。
同ビル3階のイタリアン「アクアヴィーテ」も
冨井さんの経営。
「とみ井」のこだわりは地産地消。
地下に埋められている2トンの備長炭がもたらす
澄んだ空気の中、
静岡産の食材を味わうことができます。
本日の料理は、
静岡の食材を使った料理のなかで
特に好評いただいているもの。
春キャベツと由比桜海老のサラダは、
蒸しあげた温かい春キャベツの上に
素揚げして甘味を強めた桜海老をふりかけたもので、
何度も注文していただける定番。
とろろ磯辺揚げは、
とろろの中に桜海老をトッピングして、
たたみいわしで挟んで揚げます。
遠州とらふぐ薄造りは、
静岡県の隠れた特産品・遠州灘天然とらふぐを使って、
静岡にふぐを食べる文化を育てようと
取り組んでいます。
静岡おでんは、
「もう一度、一銀の静岡おでんを食べたい」
というお客様の声に応えて
「一銀」の味を再現。
静岡の地酒は、
料理との相性がよく、
すっと飲めるものが多いとのこと。
お客様に教えていただきながら、
地産地消にこだわってみて
「静岡の素晴しさを再発見した」
と語る一矢さん。
「静岡の誇れるものをすべて揃えていきたい」
と意気込んでいます。
料理長
冨井一矢さん
メニュー
昼:3000円~(2日前までに要予約)
夜:
季節のおまかせコース5000円~(前日までに要予約)
カジュアル宴会プラン3500円~(3日前までに要予約)
静岡おでん盛り合せ(5本~)1000円~
桜海老とキャベツの温サラダ800円
とろろ磯辺揚げ900円
料金は税別
営業時間
昼 11時30分~13時30分(L.O)
夜 17時~21時30分(L.O)
日曜定休
施設
1F:
カウンター席6名
テーブル席20名
2F:
大広間40名
VIP席10名
所在地
静岡市葵区常磐町1丁目2-7 冨井ビル1F
電話054-274-0666
http://tomi-i.jp
https://www.facebook.com/tomii.shizuoka/
この記事は、2012年1月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月26日
中国料理 翡翠宮


しずおか味な店
中国料理 翡翠宮(ひすいきゅう)
現代中国料理の技と静岡の恵みを調和した、
まろやかな味わい
中国料理「翡翠宮」は、
JR静岡駅南口徒歩1分、ホテルセンチュリー静岡2Fに
1997年5月20日にオープン。
2012年春、15周年を迎えます。
ハイアットリージェンシー東京「翡翠宮」の味を受け継ぎ、
上海・北京料理の神髄と現代中国料理の技を融合し、
まろやかで洗練された味わいの中国料理を
提供しています。
静岡の玄関口に立地し、
県外のお客様の来店が多いため、
当初から静岡の食材を積極的に使った鶏肉・豚肉・牛肉料理や
人気メニュー「袋井産メロン入り杏仁豆腐」も提供。
静岡の食文化への貢献が評価され、
新旧2名の料理長、佐々木廣氏と津村豪氏は
「ふじのくに食の都づくり仕事人」として表彰されました。
当店では毎月、
旬の食材を使った特別コースを提供しています。
本日の料理は、
2012年1月16日~2月中旬に提供する
「早春温菜コース」。
①旬の海鮮の湯引き前菜
(静岡産黄色のミニトマト、椎茸、プチベール、舞茸)、
②漢方入り蒸しスープ
③クルマエビと巻き湯葉の醤油煮込み
④焼津産フカヒレとふじのくにいきいき鶏の昆布炒め
⑤旬の菜の花の袋井産コシヒカリの重湯仕立て
⑥甘鯛のレタス包み蒸しもろみ味噌風味
(静岡産紅芯大根)
⑦国産牛肉の焼きそば
⑧白玉団子の温かいデザート金柑(清水産)風味
以上の8品です。
「医食同源」の料理哲学を活かし、
年末年始の宴会疲れを癒す、
身体に優しく、温かい料理です。
毎年、この時期の定番料理として
好評を博しています。
料理長
津村豪さん
メニュー
ランチ 1500円~
ディナーコース 5000円~(6品、2名様より)
フリードリンク付プラン5000円~
【特典】6名様以上のご利用で個室料金サービス
料金は税込
営業時間
昼 11時30分~14時30分(L.O14時)
夜 17時30分~21時30分(L.O20時)
無休
施設
136席
個室 5室(6名~32名収容)
駐車場あり
3000円未満1時間無料
3000円以上2時間無料
所在地
静岡市駿河区南町18-1
電話054-289-6411
http://www.centuryshizuoka.co.jp/restaurant/hisuikyu/
この記事は、2011年12月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月25日
ホテルクエスト清水 クオモ


しずおか味な店
ホテルクエスト清水 クオモ
地元清水の美味しい食材を
極上のイタリアンとして内外に発信
イタリアンレストラン「クオモ」は、
JR清水駅西口徒歩1分、ホテルクエスト清水1Fに
2008年10月3日にオープン。
竹内滋社長の長男・佑騎さんの常務取締役就任を機に、
地元清水の美味しい食材をイタリアンという形で発信しようと、
それまでのフレンチ・レストランを改装。
店名「クオモ」は、
クエストのQと、人を表すイタリア語uomoを合わせて、
「人が集まる空間でありたい」との思いを込めました。
3年後の現在(2011年)、
地元清水のお客様、特に女性の来店が増え、
県外のお客様をお連れくださったり、
同窓会などを開催していただけるようになりました。
本日の料理は、
2011年12月22日~25日限定のクリスマスディナー。
クリスマスの夜が素敵な思い出となるよう、
青木一敏シェフがとっておきのフルコースを用意。
アミューズは
マスカルポーネチーズとキャビアのブリニ。
冷前菜は
ポワロー葱のテリーヌと海の幸のクリスマス仕立て。
温前菜は
サザエと帆立貝柱のエスカルゴ風。
パスタは
鮑とアスパラガスの軽いクリームソースポルチーニ茸風味。
魚料理は
活きオマール海老のロースト、甲殻類ソース。
お口直しは
特製グラニテ。
肉料理は
興津産ヨーグルトポークのロースとリー・ド・ヴォー、フォアグラ。
クリスマス・スペシャル・デザート。
パン。
以上9品。
ランチやディナーでは、
さくらえびのパスタ、しらすのピザなど、
駿河湾の魚介や地場野菜を使ったメニューが好評です。
清水が誇る地酒「臥龍梅」は、
ライスワインとして、ご紹介しています。
シェフ
青木一敏さん
メニュー
ランチコース 1620円~
ディナーコース 5400円~
アラカルトあり
パーティープラン 4000円(飲み放題付、4名様より)~
駿河湾レシピ 昼3240円、夜4860円(要予約、2名様より) 低たんぱくコース4860円(1週間前予約)
料金は税込
営業時間
昼 11時30分~14時(L.O13時30分)
夜 18時~21時30分(L.O21時)
ディナーのみ日曜定休
月曜が祝日の場合は月曜休
施設
30席
ホテル宴会場 3室(70名、35名、20名収容)
駐車場あり
所在地
静岡市清水区真砂町3-27 ホテルクエスト清水1F
電話054-366-8783
http://hotelquest.co.jp/quomo/
https://bit.ly/2G8hd4l
この記事は、2011年11月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
参考:2018年2月号掲載記事

わたしの商工会議所活用法
おもてなし規格認証
静岡健康食「駿河湾レシピ」と
「メディシェフ」の育成
ホテルクエスト清水
代表取締役社長 竹内佑騎さん
電話054‐366‐7101
http://hotelquest.co.jp/
https://www.medi-chef.org/
私たちのホテルでは、
糖尿病・生活習慣病などで食事制限のある方でも
楽しめる食事を提供しています。
数年前、地元の医療機関から、
糖尿病患者むけの食事会の依頼を受けましたが、
使ってはいけないと言われた食材・調理法を除くと、
美味しい食事ができません。
食事会の当日、料理は未完成でしたが、
マッシュポテトはダメと言われて、カリフラワーを同様に調理するなど、
食事制限のある方が制限なく食べられるように工夫しました。
お客様は、涙を流して喜んで、
シェフと握手し、「ありがとう」と言葉をかけていました。
これほど感激していただいた経験は、初めてです。
今は、家族に1人が糖尿病または予備軍という時代です。
家族と同じものを食べられないことは、
本人も家族も辛い。
そこで、医学の技術とおいしさの技術の掛け算によって、
糖尿病の方はもちろん、健康な方も
おいしく楽しめるレシピをつくりました。
私たちのホテルで提供している「駿河湾レシピ」のフルコースは、
糖質、カロリー、塩分などの条件をクリアしています。
このレシピを作成するにあたり、
シェフは栄養学を学び、
その結果、選択する食材や調理法を変えました。
病院、大学、食品メーカーと連携して、
健康に対する調査を行い、
フルコースの食後のお客様の血糖値が
改善することが分かりました。
この料理を提供することで、
患者様と家族が同じ料理を楽しむ食事会が増えました。
料理人が、ホテルの取り組みを発信する機会も増えました。
こうした取り組みの成果のひとつが、
今回のおもてなし規格認証
「★金認証(お客様の期待を超えるサービス提供者)」の認証です。
お客様に喜んでいただける食事をつくることは、
私たちの働きがいにつながり、
従業員の健康意識が高まり、
職場への定着率が高まりました。
おもてなしは、
お客様のためだけのものではなくて、
従業員をもてなす精神が大事だと気づかされました。
この取り組みを広めるため、
医療、栄養、調理に関する知識を学び、
健康食を提供する「メディシェフ」の育成に努めていますので、
ぜひご活用ください。
※この記事は、2018年1月の取材時の内容です。
2018年03月24日
油山温泉 油山苑


しずおか味な店
油山温泉 油山苑
せせらぎの音を聞きながら、
旬と地産を取り入れた料理を
温泉旅館「油山苑」(ゆやまえん)は、
JR静岡駅からクルマで30分、
その昔、今川氏親(いまがわうじちか)の正室・寿桂尼(じゅけいに)が保養した
油山温泉にあります。
女将の大塚トミ子さんが油山の茶畑を購入したことがきっかけで、
1966年に創業。
週末は市内観光を楽しまれた東京・名古屋のお客様も多く、
地元静岡の皆様には宿泊のほか、
ご会食等の日帰りプランも、多くご利用いただいています。
大阪で修行した息子の祐史さんが、
1986年に料理長に就任。
創業以来の味噌仕立てのあっさりした味の天然ものの柔らかい猪鍋に、
地元クリーンティ松野さんの野菜や駿河湾の海の幸など
旬と地産を取り入れた会席料理が加わりました。
本日の料理は、猪鍋コース。
前菜は
タコとキュウリの酢の物、
砂肝のポン酢和え、
鶏の松風、
ナスのクリームチーズ揚げ、
お茶とシラスを入れた薩摩揚げ、
粟の生麩に味噌とチーズかけ、
枝豆、
生イチジクの胡麻味噌かけ、
そして女将が作り続けている梅干の甘露煮。
刺身は、
マグロ、エビ、イカ、ヒラメ。
煮物は、
地元産バナナかぼちゃ饅頭、
シメジ、
生湯葉。
焼物は、
サンマのアスパラ巻き地元産スダチ添え、
サツマイモのレモン煮、
トマトとキノコのバルサミコ酢かけ。
松茸など季節の具材入り茶碗蒸し。
揚物は、
サクラエビかき揚げ、
シカクマーミー、
山芋の磯辺揚げ。
ご飯。
フルーツは、
梨、葡萄。
旅館ですが、
口コミから料理に惹かれ、
リピーターになるお客様も増えています。
せせらぎの音を聞きながら、
露天風呂でゆっくりくつろいでみませんか。
料理長
大塚祐史さん
メニュー
日帰り会食プラン(温泉入浴可):
昼席 5000円~
夕席 6000円~
予約10名様より
宿泊プラン:
1泊2食 12000円~
料金は税別
営業時間
昼 11時~15時
夜 17時~20時
不定休
施設
和室 10室
宴会場 50名収容
駐車場 20台
15名様より送迎あり
所在地
静岡市葵区油山2215-2
電話054-294-0157
https://yuyamaen.com/
https://www.facebook.com/yuyamaen/
https://twitter.com/yuyamaen
この記事は、2011年10月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月23日
レストランAOKI


しずおか味な店
レストランAOKI
新鮮な食材を活かした料理は、
一度食べると、忘れられない味
レストランAOKIは、
静岡グランドホテル中島屋で修行した青木道夫・ゆう子夫妻が
1980年にオープンした店。
おいしい料理を、お箸を使って気軽に食べられる
アットホームな店を開くことが念願で、
愛にあふれた店づくりを
ハートのロゴマークで表現しました。
息子の大悟さんが店を継ぐことを決めた2006年、
店を新築。
お客様も、おじいさん・おばあさんからお孫さんへと
三世代に引き継がれています。
本日の料理は、
静岡するが牛のサーロインステーキ(150g)オニオンソース、
ライス、
サラダ、
コーンスープ、
デザート「タンバルエリゼ」、
コーヒー。
シェフ自ら市場に出かけて買った新鮮な食材の良さを引き出しながら、
手間をかけてつくった料理は、
一度食べると、忘れられない味。
サーロインステーキをはじめ、
野菜のトマト煮込み雑炊風、
牛刺し、
ポークソテーオレンジソース、
グリルドチキン、
ランプステーキチーズパン粉焼きなど、
常連さんに人気のメニューがいっぱい。
タンバルエリゼは、
薄いラングドシャクッキーの器に、
フルーツやアイスクリームを盛り込み
ドーム状に飴がけをしたフランスのデザート。
これを目当てに来店するお客様も多いとのこと。
静岡駅南口から徒歩3分の場所にあり、
ランチタイムには60名が来店。
夜は、
各種団体の宴会、結婚式の二次会、お誕生日会など。
レストランAOKIは、
いつもにぎやかです。
2代目シェフ
青木大悟さん
メニュー
昼:
ハンバーグと魚フライ 700円
豚肉野菜炒め 700円
カレーライス 700円
今週のランチ 800円
夜:
野菜のトマト煮込み雑炊風 900円
牛刺し 1100円
グリルドチキン 1300円
ランプステーキチーズパン粉焼き 2300円
飲み放題付き宴会コース(10名以上) 4000円~
営業時間
昼 11時30分~14時(L.O)
夜 17時~21時30分(L.O)
月曜定休
施設
1階 45席
2階 45席
駐車場 4台
所在地
静岡市駿河区泉町1-27
電話054-285-0733
http://aoki1980.net
https://www.facebook.com/restaurant.aoki
http://restaurantaoki.eshizuoka.jp
この記事は、2011年9月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月22日
末廣鮨


しずおか味な店
末廣鮨
すべてが高級食材。
お客様に必ず喜んでいただける店
末廣鮨を経営する望月榮次さんは、
15歳から修行し、
25歳で清水に出店。
本物志向で、
来店されたお客様に必ず喜んでいただけるよう
創意工夫を重ね、
全国のお客様から「一度は行ってみたい」と思われる店を
つくりあげた、この道55年のベテラン。
本物志向は、店づくりから。
玄関では、長泉町在住の堤直美氏が制作した、
海からの風に髪をなびかせている少女像「浜風」が
お客様を迎えます。
最高の檜で作ったカウンターは美しく、
ソフトで上品。
店内には、
アール・ヌーヴォーの作家ガレやラリックのガラス工芸が飾られ、
夏らしく涼しげな雰囲気を演出。
お客様の7割は、
東京・名古屋・京都・大阪など静岡県外から見えますが、
「地元静岡のお客様を大切にしたい」との思いから、
お手頃価格で満足いただけるランチ「浜風コース」を
用意しました。
今日のお通し3点盛りは、
しらす、巻海老、子持ち昆布。
茶碗蒸しには、
白身、貝柱、海老、いか、松茸、三つ葉、柚子が入っています。
海苔巻は、かっぱ巻き。
すしは、
南アフリカ沖で獲れた南まぐろのトロ2貫、
ひらめ、いか、あなご、活きの海老、
今朝、由比漁港にあがったあじ、
玉子の8貫。
デザートは、袋井のクラウンメロン。
すべてがこだわりの高級素材。
いい仕入れをして、
いい仕事をして、
いいお客様に来てもらい、
いい雰囲気のなかで食べていただく。
そんな「いい仲間の中に入れてもらった」
と望月さんは語ります。
店主
望月榮次さん
メニュー
ランチ:
コース 5800円~(税込)
ディナー:
コース 8000円~(税別)
おまかせ 10000円~
営業時間
11時30分~22時(L.O21時)
ランチ 14時まで
水曜定休+不定休
施設
カウンター席 11名
テーブル席 4名
個室 7室
宴会 30名まで
駐車場 15台
所在地
静岡市清水区江尻東2-5-28
電話054-366-6083
http://shimizu-suehiro.jp/
この記事は、2011年8月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月21日
雅正庵 千代田本店


しずおか味な店
雅正庵 千代田本店
お茶屋がつくった菓子や料理で、
お茶のおいしさを発信
雅正庵は、
製茶問屋㈱小柳津清一商店が展開する小売+飲食店。
「もっと多くの人に、お茶の良さを伝えたい。
もっとお茶を好きになってほしい」という想いから、
2006年9月に雅正庵の第1号店をオープンし、
現在5店舗を展開。
千代田本店は、2008年2月にオープン。
本山茶や川根茶はもちろん、
抹茶やほうじ茶を贅沢に使った
スイーツや料理メニューを提案しています。
本日のランチは、オードブルが
イタリア風カボチャの冷製サラダ、
チーズをからめて生ハムで巻いたスティック野菜、
ホウレン草入りツナポテトサラダの3品。
メインディッシュは、
海老とトマトの抹茶生パスタ。
生パスタは、
イタリアのデュラム小麦のセモリナ粉と抹茶と水で
麺から作る自家製で、
抹茶のさわやかな風味とほのかな苦み、
コシのあるなめらかな口あたりが特徴。
ソースは、
静岡産トマトと大粒エビ入りのトマトクリームソース。
デザートは、
抹茶ロールケーキ「羽衣ロール」。
少し渋めのふんわり抹茶ロール生地に、
優しい甘さの抹茶クリームと鹿の子豆が良く合います。
ドリンクは、ほうじ茶グレイ。
ほうじ茶をベルガモット(柑橘類)の皮のオイルで香りづけした、
パスタ料理にもあうお茶。
また、静岡産深蒸し煎茶「清の里」、
水出し煎茶「峰の香」は飲み放題。
このほか、パフェあんみつが好評。
菓子商品では、
生クリーム大福「鞠福」、
抹茶バームクーヘン「千代の和」、
ソフトクッキー「お茶生さぶれ」が人気です。
店主
小柳津正男さん
メニュー
ランチ 950円~
雅正庵鞠福パフェ 850円
スペシャル雅正あんみつ 800円
価格は税込
営業時間
ショップ 10時~19時
カフェ 11時~17時 土日祝は18時まで
ランチ 14時まで
不定休
施設
テーブル席 30名
テラス席 12名
駐車場 29台
所在地
静岡市葵区千代田7-1-47
電話054-267-3008
http://www.oyaizu.co.jp/gashoan/chiyoda/
この記事は、2011年7月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月20日
元祖 丁子屋


しずおか味な店
元祖 丁子屋
江戸時代から積み重ねてきた
素朴で温かなおもてなし
丸子宿は、
東海道で日本橋から21番目の宿場。
丁子屋は慶長元年(1596)、
丁子屋平吉が創業。
自然薯が獲れる時期に
旅人にとろろ汁をふるまいました。
関ヶ原の役に勝利した徳川家康公は1601年正月、
改めて東海道に宿場を設置。
大名の参勤交代制が確立すると
宿場は一段と整備され、
元禄年間には庶民が旅に出かけるようになりました。
「梅わかな 丸子の宿の ととろ汁」は1691年、
松尾芭蕉が詠んだ句。
とろろ汁は、
丸子宿の名物と認められました。
1802年、駿府出身の作家・十返舎一九は
「東海道中膝栗毛」を出版。
丸子宿では、
茶屋の夫婦げんかで、
弥次さん喜多さんがとろろ汁を食べ損なう場面を
書きました。
1834年、浮世絵師の歌川広重は
「東海道五十三次 保永堂版」丸子宿で、
庭先に梅が花咲く茶屋で、
二人の旅人がとろろ汁を味わう姿を描きました。
丸子宿には、
とろろ汁をめぐる庶民文化が形成されました。
丁子屋では、
江戸時代の味と雰囲気を体感していただこうと、
大鑪の旧家・近藤家のわらぶき屋根の古民家を移築。
土づくりからこだわって栽培した
滋味豊かな自然薯に、
自家製の優しい味わいの白味噌と
自家削りした香り立つ鰹節で作った味噌汁、
玉子を合わせて、
味わい深いとろろ汁を作ります。
そして、昔の家に帰ってきたような、
懐かしくて温かみのある雰囲気で、
お客様をおもてなししています。
十三代店主
柴山 馨さん
メニュー
とろろ定食 1440円~
揚げとろ 900円
焼きとろ 760円
価格は税込
営業時間
11時~19時
木曜定休
※月末のみ水曜・木曜連休
施設
座敷席 250名
駐車場 バス8台 普通車80台
所在地
静岡市駿河区丸子4-10-10
電話054-258-1066
https://www.chojiya.info
https://www.facebook.com/chojiya.tororo
この記事は、2011年6月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
参考:2017年9月号掲載記事

広重が描いた茅葺きを
今の時代に残したい
東海道丸子宿
丁子屋
14代目
柴山広行さん
丁子屋は、
浮世絵に描かれた店の中で、
唯一現役で営業する店です。
その象徴は、
広重の絵を思い浮かばせる
「茅葺き屋根」。
丁子屋のシンボルであり、
東海道の宿場のシンボルです。
しかし、その維持には
20年ごとに1千万円以上かかるなど
継続がむずかしくなっています。
前回の修繕から約40年がたち、
老朽化が激しく、
このまま放置していては、
修繕すること自体が
むずかしくなってしまいます。
丁子屋の歴史を振り返るときに、
私自身とても大切にしている
エピソードがあります。
昭和45年。
時代は高度成長期。
古い家を取り壊し、
近代的な建物に替わる中、
じーちゃんは
「丁子屋には何にも替え難い歴史がある」
という信念のもと、
広重が描いた「茅葺き屋根」を
移築、復活させたのです。
だからこそ、
じーちゃんから受け継いだ風景を、
14代目の私も守り続けたいのです。
茅葺き屋根職人は
現在、全国で200人程度。
加えて高齢化により、
技術の伝承が危ぶまれています。
茅葺屋根を後世に残していくためにも、
葺替え、保存をしていく必要があります。
今回のプロジェクトには、
東海道を盛り上げている宿場の方々に
ご協力いただいています。
東西の宿場を繋げることは、
東海道の未来を守ることなのです。
私は
東海道の歴史が未来へ継承されるように、
責任を持って次の世代に
バトンを届けたいと思います。
広重が残した風景を未来に繋ぎ、
東海道の宿場を繋げ、
盛り上げていくためにも、
茅葺き屋根の修繕を行います。
皆様の温かい応援をお願い致します。
クラウドファンディング
「Ready for 丁子屋」はこちらへ。
https://readyfor.jp/projects/tororotokaidochojiya
おかげさまで
目標金額10,000,000円のところ、
404名の支援者の皆様から
総額11,227,000円の支援を
いただくことができました。
厚く御礼申し上げます。
2018年03月19日
中國料理 盛旺


しずおか味な店
中國料理 盛旺
清水港の新鮮な魚介と香港の食材を
身体に優しく料理
盛旺は、
父が昭和33年に開いた「盛旺飯店」を、
望月一(ひとし)さんが継いで、
平成4年に改築オープン。
当時、静岡の中華料理は四川料理が主流でしたが、
望月さんは香港旅行で出会った海鮮料理にヒントを得て、
清水港の新鮮な海の幸を活かした海鮮料理を創作しようと、
独学で勉強。
毎年数回は香港に出かけ、
現地の味を確かめ、
新しい食材を調達してきました。
店内は、
香港から直輸入した家具や壁飾りが
雰囲気を盛り上げます。
黒板には、
30種類の本日のおすすめメニューがぎっしり。
望月さんは毎朝、魚屋2軒、八百屋3軒をまわって
旬の食材を仕入れ、
メニューを考案しているのです。
今日のメニューは、
オニカサゴのアラ蒸し広東風
コラーゲンたっぷり揚げマグロの黒酢ソース
静岡そだち和牛のチンジャオロース
杏仁豆腐。
興津で獲れたオニカサゴは、
水槽で泳がせて、
活きた魚をお客様にお見せしてから調理。
身体に優しい香港産ピーナッツ油で、
からりと揚げます。
開店して間もない頃、
末廣鮨の親方が紹介してくださったお客様が
活きのクロアワビなどを注文され、
盛旺の料理は、
そうしたお客様に育まれてきたとのこと。
お茶も、お酒も、
望月さんが飲んで品質と価格を納得したものを、
香港・台湾・大陸から取り寄せています。
由比の桜海老や金華ハム、干し貝柱を使ったXO醤、
ツナ入りの食べるラー油も、
人気です。
FAX054-366-6096にて注文受付中。
オーナーシェフ
望月 一さん
メニュー
ランチは平日のみ
サービスランチ 864円
飲茶ランチ 1944円 ※土日祝は要予約
小皿料理 540円~
ミニコース 3240円~
フルコース 5400円~
価格は税込
営業時間
昼11時30分~14時(L.O)
夜17時~20時30分(L.O 日祝は20時L.O)
月曜定休
※祝日は営業し、翌日休み
施設
テーブル席50名
個室2室
宴会場最大人数36名
駐車場8台
所在地
静岡市清水区袖師町1098
電話054-366-6096
http://www.at-s.com/gourmet/article/asian/chinese/126112.html
この記事は、2011年5月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月18日
天文本店


しずおか味な店
天文本店
由比の桜海老かきあげ、
お茶新芽と葉生姜の天扶良
天文本店は、七間町再開発に伴い、
両替町通りのセガワールドの近くの仮店舗で
営業していましたが、
七間町再開発完了に伴い、
2018年12月から
七間町通りの静岡市上下水道庁舎前にも
新店舗をオープンし、
両替町店、七間町店の2店で営業中。
創業は明治12年。
当時の店は人宿町にあり、
静岡三十四連隊の兵士がよく来店したそうです。
萩原康宏さんは五代目。
父親が体調を崩し、
大学卒業後、すぐに店を継ぎました。
1階のカウンター席の向こう側、
萩原さんが天扶良(てんぷら)鍋に衣を入れると、
途中まで沈んだ衣が上がってきました。
適温です。
ふるって空気を入れた薄力粉を、
冷やした卵水で溶いて、桜海老にくぐらせ、
180℃の大豆の白絞(しらしめ)油に入れて約1分、
桜海老かきあげの出来あがり。
静岡茶の新芽と久能の葉生姜を揚げて、
桜海老かきあげに添えます。
今日のメニューは、
静岡の食材を使った「ふじのくにの幸」。
由比の桜海老かきあげ、
静岡茶の新芽と久能の葉生姜の天扶良。
薬味は、
荒塩とかつお節をまぜた自家製の塩とレモン。
大根おろし。
天つゆ。
用宗のしらすごはん。
磐田のキャベツとレタスのサラダ。
赤だし。
静岡茶うす茶あられ。
久能いちごのデザート。
このほか、
桜海老茶漬は、酒席の締めの一品として人気。
桜海老の天扶良と三つ葉をちらしたこべはんに、
かつお節のだし汁をかけると、
桜海老の香りが広がります。
最近は、
地震防災センターに研修に来た団体が
昼食に「駿河の味」を求めて来店したり、
萩原さんがホテルでの全国大会懇親会に出張して、
桜海老かきあげや静岡茶の新芽の天扶良を揚げたり。
静岡県外からのお客様が増えています。
五代目
萩原康宏さん
メニュー
昼:
天丼 1200円
うな丼 1800円
夜:
天ぷらごはん 1500円
桜えびコース(桜) 3000円
宴会・ご会食 4500円~
価格は税込
営業時間
昼11時~14時30分
夜17時~21時
土日祝11時~21時
不定休
施設
七間町店
カウンター席8名
テーブル席14名
個室6名
両替町店
カウンター席11名
テーブル席22名
座敷65名
近くに契約駐車場あり
所在地
七間町店
静岡市葵区七間町14-1
電話054-252-0510
両替町店
静岡市葵区七間町7 静活ボウリングビル1F
電話054-252-0510
http://tenbun-shizuoka.com/
この記事は、2011年4月の取材時の内容です。
天文本店は、七間町再開発に伴い、両替町通りの仮店舗で営業しています。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月17日
登呂もちの家


しずおか味な店
登呂もちの家
奥会津から移築した建物で味わう
安倍川もちとそばの味
2010年10月3日にリニューアルオープンした
登呂遺跡・博物館に隣接して、
安倍川もちを製造する㈱やまだいちの本社工場と
直営店「登呂もちの家」があります。
ゆったりと回る水車の音が聞こえます。
登呂もちの家の建物は、
180年前に福島県の奥会津の山村に建てられた農家を
移築したもの。
暖簾をくぐると、
大黒柱や梁、太い薪が燃えている囲炉裏。
天井も床も、
囲炉裏を長い間、使っていたので、
真っ黒にすすけています。
壁や天井には、
古民具の数々が置かれています。
2階の真ん中に陣取る丸テーブルは、
酒樽の底を利用したもので、
俳優の森繁久弥さんから譲り受けたとのこと。
人間国宝の故・芹沢銈介氏は、
何度も来店され、
2階で楽しまれていたそうです。
人気メニューは、安倍川もち。
大御所・家康公が
安倍奥の金山の検分に出向いた際、
献上された豆の粉をまぶしたもちが美味しかったので、
「安倍川もち」と命名した
との逸話が残る静岡名物。
当店では、
つきたての温かいもちを、
石臼で挽いた香り豊かな黄な粉でまぶし、
「1秒でも早くお召し上がり下さい」と
おすすめしています。
からみもちは、
つきたてのもちに大根おろしと山葵をのせ、
お醤油をかけていただきます。
手打ちもりそばも人気。
もりそばセットは、
きなこもち、からみもちが付きます。
お茶は、抹茶入り玄米茶。
古い農家の落ち着いた雰囲気のなかで、
おもちとそばを味わっていると、
失くしかけた日本の心を取り戻したように
感じられます。
店長
漆畑廣宜さん
メニュー
安倍川もち 650円
金な粉もち 650円
からみもち 650円
もりそば 650円
かけそば 650円
たぬきそば 800円
もりそばセット 1000円
うす定食(白いご飯) 1100円
うす定食(栗おこわのご飯) 1200円
栗おこわ定食 1200円
営業時間
11時~16時
不定休
施設
1階36席
駐車場8台
所在地
静岡市駿河区登呂5-15-13
電話054-283-1663
http://abekawamochi.co.jp/shop/shop-mochinoie/
この記事は、2011年3月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月16日
洋食家 OKAME亭


しずおか味な店
洋食家 OKAME亭
ひとつひとつ手間をかけた
懐かしい洋食と本格フレンチ
「OKAME亭」は、
祖母が創業し、両親が受け継いだ「おかめ食堂」を、
フランス料理店で修行したオーナーシェフの小川宏さんが
2002年にリニューアルオープンした店。
2011年3月で10周年を迎えます。
曲線のアーチを使った店内には、
シェフの奥様・純子さんが
トールペイントで描いた工芸品が飾られていて、
ジャズが流れると、
あたたかくて、ゆったりした雰囲気が醸し出されます。
今日のメニューは、
3月の季節のコース料理・ちょっぴり贅沢コース。
前菜は、
アメーラトマトなど地元清水の春野菜と
生ベーコンの野菜仕立て。
ポタージュ。
魚料理は、
かに爪のムースと沼津産ひらめのワイン蒸し、
三日月パイ添え、アメリカンソース。
肉料理は、
牛ロースの網焼きステーキ、醤油ベースのソース、
フライドポテトとニンジンのグラッセ、
クレソンを添えて。
デザートは、
ケーキとアイスの盛り合わせに
季節のフルーツ(清水のイチゴ、キウイ)を添えて。
フランスパン。
コーヒー。
本格的なフレンチです。
また、ひとつひとつ手間をかけて作っている
昔ながらの洋食が人気。
トマトベースの炊き込みごはんを
秘伝のふわふわオムレツで包んだオムライス。
良質のクリームを使ったグラタンとドリア。
両親の味を伝える
甘くて懐かしいカレードリアなど。
おすすめは勝沼ワイン。
小さなワイナリーに買い付けに行き、
こだわりの作り手と交流することが、
元気の素でもあります。
「OKAME亭」の料理は、どれを食べても、
ひと味ちがうシェフ自慢の味。
お客様から「元気になる」と評判です。
オーナーシェフ
小川 宏さん
メニュー
OKAME亭ランチセット(ミニデザート・ドリンク付)1380円~(昼のみ)
プレーンオムライス(国産完熟トマトケチャップ付)1080円
カレードリア(ミニサラダ付)1060円
シーフードマカロニクリームグラタン(プチグリーンサラダ・フランスパン付)1800円
シーフードクリームドリア(プチグリーンサラダ付)1800円
煮込みハンバーグ(ライスorパン付)1800円
コース料理3000円~(夜のみ、2名様から)
季節のコース5000円(2名様から、前日までに要予約)
営業時間
昼11時~14時(L.O)
夜17時30分~20時30分(L.O)
※コース料理は19時30分L.O
月曜・第3木曜定休
施設
40席
個室8~12名
所在地
静岡市清水区辻1丁目10-19
電話054-367-7378
http://okametei.moo.jp/
この記事は、2011年2月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月15日
驛前 松乃鮨

しずおか味な店
驛前 松乃鮨
昔ながらの手仕事を受け継ぐ
温かみのある「おすし」の味
「驛前 松乃鮨」は、JR静岡駅から徒歩3分。
昭和5年5月に昭和天皇が静岡市に行幸されたのを機に
静岡駅前から御用邸にむけて御幸通りが開通した時、
松坂屋の並びで創業した老舗です。
一代目夫婦が考えたキャッチフレーズ
「一度いらっしゃい静岡へ。
お茶と『おすし』の味をみに」の言葉通り、
おすしは、お茶と並ぶ静岡の名物との誇りを抱いて、
静岡にいらしたお客様を、
旬の地魚と地酒で、おもてなししています。
今日のメニューは、
この道50有余年の二代目・植田新一郎さんと
息子の聞滋さんが仕入れる、
今朝、焼津小川港で水揚げされた地魚を使った
「静岡にぎり」。
まぐろ赤身、
まぐろ中とろ、
真鯛、
あじ、
ほうぼう、
しめさば、
あおりいか、
たちうお
の握りすし8貫。
桜海老と芽ねぎの巻きすし3巻。
玉子焼き(薄焼き玉子、だし巻き玉子)。
付け合わせは、
ガリ、沢庵、甘味。
お汁。
上がりは、
川根産の煎茶と粉茶を用意。
この「静岡にぎり」は、
静岡を訪れたお客様に、
静岡の旬の地魚を活かした握りすしを
味わっていただこうと、
三代目・植田聞滋さんが考案したメニュー。
ビジネスホテルと連携して、
宿泊客へのPRを検討しています。
このほか、
自家製おぼろ玉子をふんだんに散りばめた
創業以来変わらぬ味の「並ちらし」は、
女性客に人気。
あんぱんまん巻、四海巻などの細工巻(要予約)は、
お子様に喜ばれています。
昔ながらの手仕事を受け継ぐ
温かみのある「おすし」の味を
ご賞味ください。
代表取締役社長
植田新一郎さん
メニュー
昼:
ランチにぎり850円~(土日祝を除く)
夜:
にぎり1050円~
ちらし1050円~
静岡にぎり3000円
宴会3500円~
細工巻2000円~
営業時間
10時30分~20時45分(L.O)
水曜・第3火曜定休
施設
1階21席
2階42席(小部屋あり)
3階40席(大広間)
所在地
静岡市葵区御幸町9-3
電話054‐251‐0123
https://www2.hp-ez.com/hp/ekimatu
http://ekimatu2510123.eshizuoka.jp/
https://www.facebook.com/ekimatu251.0123/
この記事は、2011年1月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
2018年03月14日
ワイン&グリル ナガフサ


しずおか味な店
ワイン&グリル ナガフサ
美味しいフランス料理と
くつろぎのひとときを提供
「ワイン&グリル ナガフサ」は、
1976年に「西洋料理屋 じゃがいも」を創業した長房良訓シェフが、
静岡駅南口から徒歩7分の石田街道沿いに
1997年にオープンした店。
現在は、娘の西尾志乃さんが経営を引き継いでいます。
フランス料理というと敷居が高いイメージがありますが、
ナガフサでは、カジュアルな感覚で、
ゆったりと料理を楽しみ、くつろいでもらおうと、
2010年の夏、店内を明るい雰囲気にリニューアル。
お手頃価格のランチメニューを増やし、
好評のケーキや焼き菓子をテイクアウトできるようにするなど、
気軽にご来店いただけるよう、
サービスを充実しました。
今日の「お昼のプチコース」は、
オードヴル:駿河軍鶏のガランティーヌ
スープ:10種類の静岡野菜を使ったスープ
メインディッシュ:駿河牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
デザート:久能の朝摘みイチゴを使ったショートケーキ
コーヒー。
ワインは、ボルドー、ブルゴーニュをはじめ、
イタリアワインも揃えています。
ナガフサが目指すのは、
五感を歓ばせる立体感のある、ふくよかな料理。
しっかりと芯が通っているのに、
軽やかなシンフォニーのような味わい。
そのために、
地元の食材、有機野菜などを積極的に取り入れ、
旬の多彩な味覚を大切にして、
食材本来の美味しさを引き出し、
身体にやさしい調理を心がけています。
料理、雰囲気、サービスが心地よいハーモニーとなった、
くつろぎのひとときと美味しい料理。
ぜひ、お確かめください。
代表取締役社長
西尾志乃さん
メニュー
昼:
盛り合わせランチ1500円
お昼のプチコース2880円
お昼のシェフコース4500円
夜:
プティ・ディナー4860円
季節のディナー6480円
シェフのお勧めディナー8640円~
営業時間
昼11時30分~13時30分(L.O)
夜17時30分~21時30分
月曜&第一火曜定休
※祝祭日の場合は営業し、翌日休
施設
26席
個室6席
駐車場6台
所在地
静岡市駿河区中田1-4-5
電話054‐289‐5533
http://wine-nagafusa.com
https://www.facebook.com/restaurantNAGAFUSA/
この記事は、2010年12月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページで、ご確認ください。
2018年03月13日
現代料理 池元


しずおか味な店
現代料理 池元
和洋中のジャンルを超えた
新感覚の現代日本料理
「現代料理 池元」は、
静岡市清水区のエスパルス通りと次郎長通りの近くに
平成7(1995)年にオープン。
店主の池本勝さんは、
焼津「たち吉」で割烹料理の修行をした後、
熱海のホテルで、
ジャンルにこだわらない創作料理の注文を受けたことが契機となり、
素材の持ち味を崩さないように気をつけながら、
遊び心を取り入れた新感覚の現代料理の創意工夫に
取り組んでいます。
開店当時は、創作料理の店が少なく、
食べて納得していただく形で、
お客様を広げてきました。
最近は法事の席などで、
「変わった料理を食べさせていただき、ありがとう」と、
お客様から声をかけられることが多くなりました。
本日の献立は、
駿河湾のふぐと静岡の食材を使った
「おまかせふぐコース」。
前菜、
ふぐ刺し、
アマダイの興津干し、
麻機蓮根と桜海老しんじょの挟み揚げ、
ふぐちり(鍋)、
ふぐ雑炊、
水菓子。
ふぐは、活きふぐを使うため、
3日前までにご予約を。
このほか、創作料理では、
上質の牛舌を4時間ワインで蒸し、
こだわりの合わせ味噌で2時間煮込んだ
「牛舌味噌ワイン煮込み」などが好評。
季節のオリジナル料理も、
多数とりそろえています。
「季節のおまかせコース」は、池本さんの、
型にはまらない大胆な発想と、
確かな調理技術によって、
月2回、献立を変えており、
年間では百種類以上の創作料理を
生み出しています。
店主
池本 勝さん
メニュー
平日ランチ1600円~
季節のおまかせコース(昼)2500円~/(夜)3500円~
おまかせふぐコース11000円
※土日祭日の昼の部と4名様以上での来店は要予約
営業時間
昼11時30分~14時
夜17時30分~22時
平日の月曜定休
施設
板の間24席
個室テーブル14席
カウンター7席
所在地
静岡市清水区梅田町3-5
電話054‐351‐4163
http://www.ikemoto.cc/
https://www.facebook.com/ikemoto.ne.jp
この記事は、2010年11月の取材時の内容です。
当店は、2018年5月20日に閉店しました。
2018年03月12日
老舗蕎麦庵 安田屋本店

しずおか味な店
老舗蕎麦庵 安田屋本店
桜えび、自然薯、抹茶等
静岡の食材を活かすそば
安田屋本店の創業は慶応3(1867)年。
当時、安倍川・藁科川筋は、
良質なおそばの産地でしたが、
徐々に茶業に転換。
そこで当店では、大正時代に、三代目が、
おそばの国内最優秀産地である俳人・一茶の里
信州の柏原で契約栽培を始め、
以来、安定して最高の国内産そば粉を入手し、
年間を通じて、良質なおそばを提供。
2010年も、
10月8日から北海道産の新そばを打っており、
11月初旬には信州・柏原産の新そばを提供できそうです。
おそばを美味しく食べるには、
つゆがポイント。
その決め手となる出汁は、
春先の近海物のカツオを吟味し、
当店用の特別仕様で製造した
焼津産の鰹節を使用しています。
きょうの献立は、
静岡の旬の食材を活かした「駿府蕎麦懐石」。
①そば寿司(タイ、マグロ、ウニ)
②興津鯛の信州蒸し
③カキ南蛮
④ほんやま自然薯のとろろ
⑤折戸なすのそばサラダ
⑥桜えびかきあげ
⑦駿河そば
(朝比奈産の高級抹茶を練りこんだ茶っきりそば、
一番粉を使用した純白で上品な香りの大御所そば、
せいろそばの3種類)
このほか、
桜えび花巻おろし、登呂そば、駿河そばなど、
地元の食材を活かしたおそばが好評を博しています。
五代目の安田裕さんは、
「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の三たてを
信条にしています。
お客様の注文を承ってから、
おそばを茹で、天ぷらを揚げ、
薫り高いそばを最も美味しく召し上がっていただけるよう、
日々努めています。
五代目
安田 裕さん
メニュー
桜えび花巻おろし1050円
登呂そば(そば粉十割、手打ち自然薯とろろそば)1300円
駿河そば大海老天ぷら付1600円
駿府蕎麦懐石(要予約)3675円
営業時間
11時~20時30分
木曜定休
施設
48席
2階に30名様収容の宴会場あり
駐車場あり
所在地
静岡市葵区横内町53-1
電話054‐245‐0981
http://www.kibati-kai.net/02kamei/kameiten/sizuoka_yasuda/index.html
https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22000761/
http://bit.ly/2p7ndmo
この記事は、2010年10月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
ホームページなどで、ご確認ください。
参考:2016年9月号掲載記事

徳川慶喜公と旧幕臣がつくった
静岡の食文化
老舗蕎麦庵 安田屋本店
五代目
安田 裕さん
当店の明治維新後のエピソードが、
そば漫画の大家・山本おさむさんが描く「そばもん外伝」
(コミック乱ツインズ2016年7月号に掲載)
で紹介されました。
大政奉還により、
新政府は徳川家を駿河七十万石に移封し、
水戸で謹慎していた最後の将軍・慶喜公も
駿府に居を移しました。
これに伴って旧幕臣やその家族、使用人などが
大挙して駿河に移住を開始し、
その数は十万人にのぼりました。
旧幕臣の多くは無禄(給料なし)で、
貧しい生活を余儀なくされました。
やがて中條景昭は、
山岡鉄舟、勝海舟、高橋泥舟らの協力を得て、
旧幕臣が牧之原台地で茶畑の開墾を行い、
自活の道を開くことを実現します。
「そばもん外伝」は、
茶畑の開墾に向かうまでの駿府の街での
旧幕臣たちの悩み、苦しみを描いています。
その中に登場する安田屋では、
薄口醤油・昆布などを使った関西風の味付けから、
旧幕臣の口に合う江戸そばの味付けに変え、
旧幕臣の心を癒したことが描かれています。
お金のない旧幕臣たちは、
山岡の依頼で、ツケで、そばを食べられるようになり、
山岡、勝、高橋は、支払いの代わりに、
書を残します。
三舟の書を眺めた慶喜公が、
安田屋の品書きを書く場面も紹介されています。
当店には、
やたらと水を入れない、
三本棒で四角にする、
汁は濃口醤油と本枯節を使うなど、
江戸そばの昔ながらの技術が伝えられています。
おそらく、河内庵さん、岩久さん、岩井屋さんなど他の静岡のそば店でも、
旧幕臣たちが口出しして、
自分たちの好みの味に変えたのではないでしょうか。
そして、慶喜公と旧幕臣たちによる
静岡の食文化の劇的な変化は、
すし、うなぎ蒲焼にも及んでいるようです。
※この漫画は、安田屋本店で読むことができます。
2018年03月11日
懐石料理 待月楼


しずおか味な店
懐石料理 待月楼
伝統を伝えつつ、
新しい風を取り入れた創作料理
待月楼は、
東海道の丸子宿を経て、
吐月峰柴屋寺から歓昌院へ向かう
山あいの地にあります。
都会の喧騒を離れた静かな雰囲気のなか、
水が流れ、四季折々の表情を見せる
庭を囲んで建物が配置され、
部屋から眺める庭の景観に癒されます。
創業は大正8(1919)年。
三代目の八木章夫料理長は、
日本料理の伝統を伝えつつ、
新しい風を取り入れた
楽しい空間づくりを目指しています。
特に近年は、
世界各国の食が入ってくるようになり、
日本古来の食文化が失われつつあると危惧し、
伝えるべきものを伝えていきたいと、
静岡市の高校・短大での食育にも取り組んでいます。
きょうの献立は
①付き出し:無花果(丸子)、カレイ(用宗港)の酒蒸し酢味噌かけ
②お椀:蓮餅(麻機)、松茸、紅葉人参(静岡)、柚子
③造り:戻りカツオ(御前崎港)
④焼き物:駿河若軍鶏(静岡)の煎茶焼き、焼栗
⑤焚き合せ:小冬瓜丸仕立て(浜松)、駿河若軍鶏、椎茸(伊豆)、白舞茸(清水)、針生姜、柚子
⑥御飯:花鯛(用宗港)棒寿司、カマス(用宗港)棒寿司
⑦水菓子:嶺岡納豆(静岡)
駿河湾で獲れた新鮮な魚介類や
静岡の食材を活かした懐石料理は、
ゆったりと流れる時間のなかで、
目に美しく、味わい深く感じられます。
待月楼では、
茶の湯「一期一会」の極意に習い、
親切実意を尽くしたおもてなしを心がけ、
ひとつひとつの会食に
オーダーメイドに近い形で応えており、
宴会、結納、家族の記念日、同窓会など
大切な場面の舞台として利用されています。
料理長
八木章夫さん
メニュー
麦とろコース(昼)3300円
お気軽コース(昼)5000円
ミニ懐石(昼・夜)7000円
懐石料理(昼・夜)10000円~
金額は消費税別
営業時間
昼11時~14時
夜17時~20時(要予約)
火曜定休
※祝日の場合は営業
施設
大小個室、茶室あり
3階に80名様収容の宴会場
駐車場20台
所在地
静岡市駿河区丸子3305
電話054‐259‐0181
http://www.taigetsuro.jp
https://ameblo.jp/6taigetsu9/
この記事は、2010年9月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページで、ご確認ください。
2018年03月10日
イタリア料理 マッシモ


しずおか味な店
イタリア料理 マッシモ
静岡の食材を活かし、
極上のオリーブオイルで仕上げ
マッシモは、
御穂神社に近い、三保街道沿いにあります。
大きな三角屋根の石造りの店で、
店内は夏でもひんやり。
ドーム型の高い天井、漆喰の壁、アーチの装飾、
大理石と玉石が敷きつめられた床が、
イタリア料理店の雰囲気を醸し出しています。
壁にかかる絵画は、
かつて、ここにアトリエを構えて富士山を描いていた和田英作氏と、
シェフの父上の作品。
宮城島シェフは、
フランス料理店を開業した後、
1989年にマッシモを開店。
イタリア料理の魅力は、
シンプルで軽く、身体に良く、
毎日食べても、あきないこと。
イタリアに15回渡り、
各地の料理を食べ歩くなかで、
土地の食材を使い、
その土地ならではの食文化を大切に育てている姿を
実感してきました。
静岡は、地中海の気候に近く、
肉、魚、野菜などの食材は、
日本で最も恵まれています。
当店では、
静岡の食材を活用したイタリア料理を
創作しています。
そして、
お客様が食べるとき、一番おいしくなるよう、
時間を計算して料理をつくります。
きようのメニューは、
ビアンケッテイ(しらすピザ)、
三保産トマト&水牛モツアレラツーズ、
駿河湾魚のカルパッチョ(イタリア金賞オリーブオイルで)、
小笠豚&キャベツのスパゲティ、
由比の赤いかグリル、
久能の苺シャーベット(季節もの)。
イタリア料理を引き立たせるのは、
オリーブオイル。
イタリアではワイン同様に毎年、
コンクールが開催されています。
当店では、
極上のオリーブオイルを取り寄せており、
通販も行っています。
オーナーシェフ
宮城島 力さん
メニュー
スペシャルコース:お1人様5250円(2名様より、要予約)
詳細はホームページに掲載
営業時間
昼11時30分~14時
夜18時~21時
月曜定休
※祝日は営業し、翌日休み
施設
32席
所在地
静岡市清水区三保89-1
電話054‐335‐0030
http://www.geocities.jp/granmassimo/
https://www.facebook.com/granmassimo
この記事は、2010年8月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページ、Facebookページで、ご確認ください。
2018年03月09日
ルモンドふじがや


しずおか味な店
ルモンドふじがや
厳選した食材の持ち味を
際立たせる創作料理の数々
鉄板焼きの魅力は、目の前で、
新鮮な野菜、魚介、牛肉が調理され、
創りあげられていく料理をいただけること。
特に、鉄板の上で、
極上の牛肉をさいの目に切り分けて
焼きあげていく見事な手さばきや、
仕上げにブランデーをかけ、
炎を上げて香りづけをする「フランベ」は、
料理を見守るお客様に
料理人のもてなしの心が伝わる瞬間です。
さて、今夜のメニューは、
地産地消を意識して、
前菜に梅ヶ島育ちの駿河シャモのクリュー(お刺身)。
鉄板焼きは、静岡県産の有機野菜
(白菜、かぼちゃ、長芋、パプリカ、蓮根、ほうれん草)、
ホタテ貝、カナダ産の活きオマール海老、
黒毛和牛「静岡そだち」サーロインのステーキ
(静岡市有東木のワサビを添えて)。
自家菜園で育てた香草(ハーブ)が
料理にアクセントをつけます。
そして、デザートに
静岡抹茶のロールケーキ、
厳選した静岡茶を。
お客様を笑顔で迎えるスタッフは、
新聞記者から料理人に転身して創業43年、
このほど日本鉄板焼協会から協会初の功労賞を授与された
オーナー料理長の白鳥嘉宏さんを中心に、
フランスで料理と菓子づくりを学び、
シニアソムリエと日本茶インストラクターの資格をもつ
白鳥智香子さんをはじめ、
若手の料理人たち。
当店は、
お誕生日、結婚記念日、合格祝いなど家族の記念日や、
企業の商品説明会+接待のご利用が多く、
パソコンでの説明用にスクリーンも用意しています。
静岡の旬の食材を活かした料理が詰まった
「炭火焼牛ステーキ弁当」も好評です。
オーナー料理長
白鳥嘉宏さん
メニュー
お好みランチメニュー1296円~
ディナーコース5000円~
炭火焼牛ステーキ弁当1620円~
営業時間
昼11時30分~14時
夜17時30分~22時
月曜定休
施設
地下1階 25席
2階 33席
3階 10席
所在地
静岡市葵区昭和町6-1
電話054‐251‐0066
http://www.lemondefujigaya.com
http://bit.ly/2Fp8NcB
https://twitter.com/lemondefujigaya
この記事は、2010年7月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページ、Facebookページで、ご確認ください。
2018年03月08日
しぞ~かグルメ 駅南酒場


しずおか味な店
しぞ~かグルメ 駅南酒場
食材から店づくりまで
静岡ならではの魅力を発信
静岡駅南口から徒歩1分。
飲食店やビジネスホテルが立ち並ぶ一角に、
「駅南酒場」はあります。
茶畑のかなた、夕焼けで赤く染まった富士山の上を
飛行機が飛んでいる絵に
「しぞ~かグルメ 駅南酒場」の文字が入り、
「ようこそ静岡へ」と遠来のお客様を歓迎。
さらに静岡名物を紹介する額と赤ちょうちんが並び、
これらがライトアップされる夜の光景は壮観です。
当店は、静岡駅周辺に居酒屋を展開する㈱正悦の藤嶋悦郎氏が、
40年間蓄積したノウハウのすべてを注いで、
2008年8月にオープン。
食材はもちろん、酒・調味料・店舗装飾まで、
とことん静岡にこだわり、
静岡の魅力と美味しさを発信する元気な居酒屋です。
メニューには、静岡名物が勢ぞろいしていますが、
一番人気は、静岡おでんと黒はんぺんフライ。
牛スジ、黒はんぺん、大根、じゃがいもなどを串に刺して、
黒いスープで煮こむ静岡おでんは、夏でも大人気。
黒はんぺんフライは、店で一枚一枚、
パン粉づけして揚げています。
由比の生桜海老。
用宗の生しらす。
抹茶塩でいただく生桜海老のかき揚げ。
藁で焼く御前崎産カツオのたたき。
魚料理は、鮮度に自信があります。
2009年からメニューに加わったのが、
富士山静岡鍋。
夏は10種類の静岡産野菜を入れて火にかけ、
富士山型の蓋の頂上から勢い良く湯気が立ちのぼると、
温野菜のできあがり。
ドリンクは、
焼酎ビダンを秘密の静岡緑茶で割った「静岡割り」や地酒を。
店長
石垣 孝さん
メニュー
静岡グルメ3点セット(おでん、黒はんぺんフライ、静岡割り)
をはじめ、静岡グルメ満載。
2500円~3000円で楽しく飲める店。
炊き立てご飯も美味しいです。
営業時間
15時~24時
年中無休
施設
1階 テーブル席&カウンター席30席
2階 ボックス席42席
3階 宴会場50席
所在地
静岡市駿河区南町7-1
電話054‐282‐9100
http://www.shouetsu.co.jp/shizuoka_ekinan_sakaba/
この記事は、2010年6月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページで、ご確認ください。
2018年03月07日
袖師 寿し鐵


しずおか味な店
袖師 寿し鐵
駿河湾の魚や貝を活かした
にぎり寿司と創作料理
おすすめは「駿河湾」と「たまぷりん」。
「駿河湾」は、
朝、由比漁港にあがった駿河湾産のピチピチの魚や貝を
贅沢に盛り合せた当店自慢のにぎの寿司です。
清水といえばマグロというイメージが定着していますが、
駿河湾の魚は、種類が豊富で、おいしい白身魚が多いのです。
この日は、
マグロ、倉沢のアジ、マダイ、サヨリ、ヒラメ、イカ、ジダコ、サザエ
というラインナップ。
ネタが大きいのも魅力です。
これに、
地元採れたて野菜のサラダと、
駿河湾のメギスのすり身汁が付きます。
メギスは、桜エビやシラスが獲れる時期に一緒に網に入る魚で、
見た目はイワシのようですが、
癖がなくて飲みやすい、すり身汁ができます。
そして名物「たまぷりん」。
先代が「他店とちがったものをつくりたい」と
40年前に考案したものですが、
梅本賀津也さんが店を継いでから「たまぷりん」と名づけ、
デザートとしてブログでPRしたところ、
東京や静岡のテレビ番組で紹介され、
有名になりました。
厳選された2種類の卵と少量のみりんと砂糖を使って、
5時間かけて焼きあげ、冷蔵庫で冷ますと、
プリンのような味わいに変わります。
梅本さんの創作料理も好評。
そのひとつ「アジの梅肉揚げ」は、
脂がのり、いまが旬の倉沢のアジに、
大葉と梅肉をはさんでカラッと揚げたもので、
アジの骨せんべい付き。
夏場の飲み物は、
「磯自慢」「正雪」「臥龍梅」など静岡の地酒を冷酒で。
ワインのような味わいは、魚料理によく合います。
店主
梅本賀津也さん
メニュー
たまぷりん525円
ランチタイム(まかない丼、汁、サラダ、選べるデザート)780円~
夜の部(にぎり寿し、汁、サラダ)1160円~
営業時間
昼11時30分~13時30分
夜17時~22時
水曜・第4木曜定休
施設
1階 カウンター9席、堀りごたつ6名×2、個室8名
2階 座敷40名
所在地
静岡市清水区袖師町517-1
電話054‐365‐5233
http://sushitetsu.jp
http://umeyome.eshizuoka.jp/
この記事は、2010年5月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページで、ご確認ください。
2018年03月06日
茄子の花 無庵


しずおか味な店
茄子の花 無庵
駿河の国の顔として
ひとクラス上のおもてなし
玄関を入ると、桜の花が迎えてくれました。
店内は、和氏を使った照明のやわらかな灯りで包まれ、
気品漂う空間を作りあげていました。
無庵は、VIPの接待の場として、
駿河の国の顔として、
なすびグループのなかでも
最上級のおもてなしをめざしています。
駿河郷土料理として、
鮪の兜煮、徳川献上折戸茄子、
富士山の姿に見立てる「まぐろ富士山盛り」をはじめ、
由比港直送の鯵、太刀魚、桜海老を
お客様に提供しています。
自家製の桜海老入り「焼きたてかまぼこ」、
5月のメニューでは「桜海老と新茶のかき揚げ」が好評。
飲み物では、
吟醸王国といわれる静岡県の地酒11銘柄を飲み比べできるほか、
静岡と清水が合併した2003年から
「選茶割り」を始めました。
静岡の本山茶、清水の両河内茶、大井川上流の川根茶を用意して、
いずれかを選び、氷を入れたグラスに、
お茶を注いで茶葉も入れ、
花の舞酒造さんの米焼酎「阿茶の局」で割っていただきます。
飲んでいると茶葉が浮いてくるので、
茶こしを用意して、
最後の濃いところまで飲んでいただく演出を加えたところ、
当店の名物となりました。
茄子は、花をつけると必ず実を結び、
千にひとつの無駄もないことを手本として、
店名を「茄子の花 無庵」と名づけたとのこと。
2010年で開店10周年を迎えます。
総店長
宮島建一さん
メニュー
コース6300円~(料理7品+飲み放題)
営業時間
昼11時30分~14時
夜17時~22時30分
お休みは年末年始
施設
1階 54席
2階~3階 個室7部屋
2階に120名様収容の宴会場
所在地
静岡市葵区昭和町1-4
電話054‐273‐8855
http://www.nasubi-ltd.co.jp/muan/
https://www.facebook.com/日本料理-茄子の花-無庵-159381624075591/
この記事は、2010年4月の取材時の内容です。
料理の内容や料金を改定している場合があります。
当店のホームページ、Facebookページで、ご確認ください。