2018年05月25日

蕎麦酒膳 蓬莱亭

蓬莱亭1
左から、
お刺身(ヒラメ)1000円。
天ぷらそば(上)(天ぷら:エビ、レンコン、イカ、ナス、シソ)1340円。
栃尾の油揚げ840円(ハーフ420円)。
赤ワイン&白ワイン「蓬莱亭」グラス450円、ボトル2100円。
純米吟醸「飛騨蓬莱」正一合720円。
純米吟醸「臥龍梅」正一合720円。
芋焼酎「金もぐら」680円~。
蓬莱亭
 
しずおか味な店
蕎麦酒膳 蓬莱亭


“蕎麦屋で酒を飲む”
という食文化を遺したい

 
「蓬莱亭」は、
清水港から国道を渡り、
最初の角を右折すると
左側にあります。
 
3階建て店舗兼住宅の前には、
楓が植えてあり、
「つるつると蕎麦」と書かれた暖簾がかかり、
ちょうな仕上げの扉が目を惹きます。
 
店内には
盆栽が置かれ、
巨大スピーカーが温かみのある音で
ジャズを響かせています。
 
行灯の光がカウンターを照らし、
窓の向こうには石庭が見えます。
 
女性のお客様が多いと感じました。
 
創業大正九年。
 
近隣に飲食店が欲しい
という当時の湾岸関係者の要望に応え、
大滝隆哉さんの祖父が
現在地の向かえに開店。
 
先代は
浅間通りの河内庵で修行。
 
三代目の隆哉さんから
四代目の隆太さんに
引き継がれています。
 
1997年、
現在の店にリニューアルしたことを機に、
出前中心の店から、
居心地のよい空間で
酒と料理をゆったり楽しめる店に転換。
 
2017年春からは更に
隆太さんが夜限定酒肴を18種類追加し、
本日のオススメなど
日替わりのメニューもはじめました。
 
おすすめの、漁師直送の「お刺身」は、
なにが届くのか当日のお楽しみです。
 
清水まちゼミ「美味しい天ぷらの揚げ方」が
毎回満員という
当店の天ぷらは絶品。
 
新潟県長岡の「栃尾の油揚げ」、
庵原の「焼きしいたけ」も
好評です。
 
蕎麦のおつゆは、
まろやかに身体に浸みていきます。
 
「食材が良くて、
いい仕事をすれば、
美味しい料理ができる」
と笑顔で語る隆哉さんの言葉に、
思わずうなずきました。
 
 
 
三代目
大滝隆哉さん
 
メニュー
駿河湾地魚の天もり920円
牡蠣蕎麦(冬期限定)1230円
焼きしいたけ600円
カリカリ蕎麦の豆腐サラダ700円
牛ロースステーキ300g山葵・醤油麹添え1200円
宴会料理(6品)3240円~(2名様~、要予約、飲物は別)
価格は税込
 
営業時間
昼:11時~14時
夜:17時30分(土日祝17時)~22時(L.O.21時30分)
木曜・第3水曜定休
 
施設
カウンター席6名
テーブル席24名
座敷席12名
駐車場6台
 
所在地
静岡市清水区港町1-4-1
電話054-352-5296
 
Facebookページ
https://www.facebook.com/houraitei
 
この記事は、2017年11月の取材時の内容です。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
  


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2018年05月13日

手打ち蕎麦 慶德

慶德1
慶德
 
しずおか味な店
手打ち蕎麦 慶德


明るく居心地の良い店で、
蕎麦、天ぷらの食感を楽しむ

 
「慶德」は、
国道1号線の七ツ新屋交差点
近くにあります。
 
ガラス越しに蕎麦打ち部屋を見ながら、
のれんをくぐると、
土壁の内側には美しい庭が広がり、
木を基調にした店内は明るく、
カウンターのむこうには
調理場が見えます。
 
店主の慶德秀和さんは、
静岡農業高校卒業後、
甲府の蕎麦店を経て
「蕎麦屋八兵衛」の町塚延夫さんのもとで
10年間修業しました。
 
入店5年で静岡店の店長を任され、
静岡店のフロア主任を務めていた
舞さんとの結婚を機に独立し、
2012年3月に「慶德」をオープン。
 
「蕎麦屋八兵衛」では、
お客様が何を必要としているかを知らないと
独立しても失敗するという教えのもと、
最初の2年間はフロアを担当。
 
当店でも20名の従業員が
「あの人がいるから慶德に食べに行きたい」
と思われるように、
お声かけと楽しく働くことを心がけており、
お客様からは
「元気がもらえる」と好評です。
 
甲府では、
砂糖、醤油、味醂で甘辛く味付けし
照りが出るまで煮詰めた
「とりもつ」を、
蕎麦の前に食べる習慣があります。
 
おいしくて、
お酒のおつまみにも最適なので、
おすすめしています。
 
蕎麦は二八蕎麦で、
透明感、コシ、歯切れの良い食感を大切にし、
打ちたてを提供。
 
天ぷらは
揚げたてのサクッとした食感が魅力。
 
蕎麦と一緒に
「小天丼」を注文するお客様も
多いとのこと。
 
週末は家族連れが多く、
小学生以下のお子様には、
お菓子をプレゼントしています。
 
とても居心地の良いお店です。
 
 
 
店主
慶德秀和さん
 
メニュー
天おろし11500円
にしんそば1200円
おかめそば1200円
肉そば1420円
野菜鴨せいろ1670円
料金は税込み価格
 
営業時間
11時~21時
年中無休
臨時休業あり
 
施設
50席(椅子32席、座敷18席)
駐車場20台
 
所在地
静岡市清水区七ツ新屋2-1-63
電話054-348-6052
 
http://www.sobaya-keitoku.com
 
この記事は、2016年8月の取材時の内容です。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
  


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2018年04月27日

手打ちそば くろ麦

くろ麦1
くろ麦
 
しずおか味な店
手打ちそば くろ麦

 
鎌倉一茶庵で食べたせいろの味を
追いもとめて30余年

 
「くろ麦」は、
国道1号の日の出町交差点を南に下り、
JR東海道線の線路沿いを
東へ300mの住宅地にあります。
 
店主の小澤博さんは藤枝出身。
東京で料理人の修行を重ねているとき、
鎌倉の一茶庵で食べた「せいろ」が、
そばのイメージを変えました。
 
口にふくむと、
新そばのほのかな香りがさわやかで、
しゃきっと食感が良く、
そばが生きていると感じました。
 
小澤さんは、
一茶庵が青山に出した「くろ麦」で修行し、
日比谷店長を4年つとめた後、
1985年に静岡で「くろ麦」を開店。
 
看板と道具は、
日比谷店で使っていたものを引き継ぎ、
一茶庵の「せいろ」を食べた時の思いを
ずっと追究してきました。
 
本日の料理は、
人気メニューの「かもせいろ」と
「かも焼き」
「そばがき」。
 
「かもせいろ」は、
冷たいそばを
鴨肉とネギの入った熱いそばつゆに
つけて食べます。
 
そばは、
石臼で細かく挽いたそば粉を
丹念に手打ちしたもの。
 
そばつゆは、
醤油、みりん、本枯節のかつおだし、羅臼昆布を
あわせて作りますが、
どの食材の味も飛び出さないようおさえこんだ、
くせのない味です。
 
このそばつゆにあう鴨肉を探して、
穀物を食べさせるフランス産の鴨肉に
至りました。
 
「そばがき」は、
そば粉を入れて熱湯をあわせ、
鍋で火にかけて、焦げるくらいかきます。
 
熱いうちに食べると、
もちもち、ふわふわした食感が
堪能できます。
 
そば本来の味をご賞味ください。
 
 
 
店主
小澤 博さん
 
メニュー
さらしな918円
おせいろ天盛1512円
天ぷらそば1512円
かもせいろ1620円
かも南ばん1620円
かも焼き1620円
そばがき1620円
 
営業時間
昼:11時30分~14時30分
夜:17時~20時30分
月曜・火曜定休
 
施設
テーブル席16名
座敷席12名
駐車場8台
 
所在地
静岡市駿河区さつき町8-15
電話054-287-8539
 
http://www.at-s.com/gourmet/article/washoku/soba/125433.html
 
この記事は、2014年12月の取材時の内容です。
 
当店は2016年11月、リニューアル・オープンしました。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
  


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2018年04月12日

手打ち蕎麦 たがた

たがた1
たがた
 
しずおか味な店
手打ち蕎麦 たがた

 
日本で一番おいしい
静岡在来十割そばを味わう

 
田形治さんは、
サラリーマン時代にお客様の勧めで始めた
蕎麦打ちが高じて、
週末に八王子の蕎麦店を手伝うようになり、
2005年に脱サラ。
 
「たがた」を
常磐公園の近くに構えました。
 
店内は
落ち着いたダウンライトにジャズが流れ、
お洒落で懐かしい大人の隠れ家の雰囲気。
 
蕎麦に加えて、
蕎麦前の料理と酒を充実し、
つまんで呑んで、
締めに蕎麦をたぐる食文化を
提案しています。
 
今日の料理は、
蕎麦前の料理として、
出し巻き玉子(京風)と天ぬき。
 
玉子は、
伊豆大仁で平飼いしている
元気な鶏の卵を使ったもの。
 
天ぬきは、
天ぷら蕎麦の蕎麦を抜いた料理。
 
温かい汁に溶けた天ぷらの衣が
酒に合います。
 
天ぷらの野菜は
自然農法で育てたもの。
 
卵も野菜もエネルギーが強く、
身体に良いとのこと。
 
そして締めに
静岡在来十割もりそば。
 
日本の蕎麦は8割が外国産で、
国内産の少量が改良種。
 
蕎麦本来の味と香りを味わえる在来種は
絶滅状態にあります。
 
田形さんは、
全国の蕎麦畑を訪ねて、
土づくりから、種のまき方、乾燥方法まで
在来種の蕎麦に生産者と二人三脚で取り組み、
2013年は27種類の在来種が
味わえるようになりました。
 
特に静岡の在来種は
香りが個性的で甘味が強く、
日本一おいしいとの評価。
 
まずは、塩や汁をつけずに、
そのまま味わいます。
 
田形さんが
在来種の栽培に取り組み始めたのは
5年前。
 
山で大切に栽培した蕎麦を
心をこめて手打ちして、
生産者もお客様も幸せにしたい
と願っています。
 
 
 
店主
田形 治さん
 
メニュー
昼:
昼セット1000円(平日のみ)
夜:
蕎麦会席4000円(9品、要予約)
 
営業時間
昼:11時30分~13時30分
夜:17時30分~21時30分
月曜定休
 
施設
1F15席(カウンター4席)
2F28席
全席掘りごたつ
契約駐車場3台
 
所在地
静岡市葵区常磐町2-6-7
電話054-250-8555
 
http://www.at-s.com/gourmet/article/washoku/soba/127254.html
 
この記事は、2013年10月の取材時の内容です。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
 
ホームページなどで、ご確認ください。
 
 
 
参考:2016年9月号掲載記事
たがた2
 
駿府の歴史を伝える蕎麦を
会議所とともに内外に発信

 
手打ち蕎麦 たがた
店主
田形 治さん
電話054‐250‐8555

 
サラリーマン時代に始めた蕎麦打ちが高じて
2005年、「手打ち蕎麦たがた」を
常磐公園の近くに構えました。
 
蕎麦本来の味と香りを味わえる
在来種の栽培に取り組んで
7年になります。
 
特に静岡の在来種は
香りが個性的で甘味が強く、おいしいので、
井川で毎年7月末に
全国から有志を募って焼畑を行い、
無農薬・無肥料で蕎麦を育てる昔の農法を
忠実に再現。
 
「静岡在来焼畑そば」として月1回、
小河内の古民家で
蕎麦打ち教室と静岡在来焼畑そばの試食会を
開催しています。
 
「ちゅるりん麺」は、
静岡大学の商品開発サークル「静大FOOD」と
共同開発しました。
 
静岡では、のどごしの良い蕎麦が好まれます。
 
静岡特産のお茶を麺に入れることで、
しこしこ感が増すことがわかりましたので、
究極ののどごしを求め、2015年に完成。
 
麺の「こし」は
静岡県工業技術研究所のデータでも
確認できましたので、
「静岡が恋するのどごしちゅるりん麺」
と名づけました。
 
ミラノ万博では静岡県代表として
「ちゅるりん麺」の試食を行い、
好評を得ました。
 
静岡市は、蕎麦の歴史の中で
特別な位置にあります。
 
静岡の茶祖・聖一国師は、
水車と石臼による製粉の仕組み「水磨様」も
宋から伝えました。
 
この製粉技術で作った蕎麦切りが
京都の臨済宗の寺の茶懐石に採用され、
それを今川義元公が
駿府の茶懐石に採り入れました。
 
その後、家康公が駿府蕎麦を江戸に伝え、
江戸蕎麦として全国に広がっていったのです。
 
2016年10月30日には
静岡市の蕎麦店が連携して
「はしごそば」のイベントを開催し、
駿府の蕎麦の歴史を発信します。
  


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2018年04月05日

あさ乃

あさ乃1
あさ乃
 
しずおか味な店
手打ち蕎麦、うどん、丼 あさ乃

 
家族経営のあたたかい店で
香りの良い蕎麦を楽しむ

 
「あさ乃」は、
昭和41年、袖師中学校近くの住宅地に
浅野登さんが開業。
 
出前の多い蕎麦店として親しまれてきました。
 
その後、他店で修行した長男の良和さんが
店を継いだ平成21年に店を改装し、
手打ち蕎麦を中心にした蕎麦店として
再出発しました。
 
新しい店は、
良和さんが朝7時から蕎麦を打つ姿を
店の外からガラス越しに見せる設計で、
店内からも家族が忙しく働く厨房が見通せます。
 
本日のメニューは「天せいろ」。
 
円形のせいろには、
北海道産の新蕎麦で打つ香りと喉ごしの良い二八蕎麦と、
太打ちで蕎麦の味が濃い田舎蕎麦の、
二種類の蕎麦が盛りつけられています。
 
蕎麦つゆは、
御前崎産の新鮮な鰹節を厚削りにして煮出した出汁を使います。
 
静岡市有東木のわさびをすりおろし、
葱、大根おろしとともに薬味にします。
 
天ぷらは、
登さんが自家菜園で育てた野菜や
地元の旬の野菜を
胡麻油でカラッと揚げます。
 
本日は、蓮根、里芋(女早生)、煮大根、舞茸、茄子、オクラの
6種類の地野菜と海老2本。
 
夜は、一品100円からの天ぷらを
お好みで注文しながら、
「臥龍梅」「正雪」などの地酒を楽しむお客様が
増えています。
 
このほか、自家製ちぢれ麺に
鶏ガラと魚介のスープが懐かしい「中華そば」、
冬は「鍋焼きうどん」などが好評。
 
家族経営ならではのあたたかい雰囲気でお客様をもてなし、
かゆいところに手が届くサービスを心がけています。
 
 
 
二代目
浅野良和さん
 
メニュー
天せいろ1450円
日替わりランチ930円※平日のみ
せいろ(蕎麦・うどん)700円
中華そば630円
お好み膳(丼類+麺類+おかず+おしんこ+デザート)1450円
 
営業時間
昼:11時~14時
夜:17時~20時
木曜・第3金曜定休
 
施設
カウンター席3名
テーブル席6名
小あがり12名
テラス席6名
駐車場10台
 
所在地
静岡市清水区西久保176-33
電話054-366-1289
 
http://www.at-s.com/gourmet/article/washoku/soba/125295.html
 
この記事は、2012年11月の取材時の内容です。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
 
ホームページなどで、ご確認ください。
  


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2018年03月12日

老舗蕎麦庵 安田屋本店

安田屋本店1
安田屋本店
 
しずおか味な店
老舗蕎麦庵 安田屋本店

 
桜えび、自然薯、抹茶等
静岡の食材を活かすそば

 
安田屋本店の創業は慶応3(1867)年。
 
当時、安倍川・藁科川筋は、
良質なおそばの産地でしたが、
徐々に茶業に転換。
 
そこで当店では、大正時代に、三代目が、
おそばの国内最優秀産地である俳人・一茶の里
信州の柏原で契約栽培を始め、
以来、安定して最高の国内産そば粉を入手し、
年間を通じて、良質なおそばを提供。
 
2010年も、
10月8日から北海道産の新そばを打っており、
11月初旬には信州・柏原産の新そばを提供できそうです。
 
おそばを美味しく食べるには、
つゆがポイント。
 
その決め手となる出汁は、
春先の近海物のカツオを吟味し、
当店用の特別仕様で製造した
焼津産の鰹節を使用しています。
 
きょうの献立は、
静岡の旬の食材を活かした「駿府蕎麦懐石」。
 
①そば寿司(タイ、マグロ、ウニ)
②興津鯛の信州蒸し
③カキ南蛮
④ほんやま自然薯のとろろ
⑤折戸なすのそばサラダ
⑥桜えびかきあげ
⑦駿河そば
 (朝比奈産の高級抹茶を練りこんだ茶っきりそば、
 一番粉を使用した純白で上品な香りの大御所そば、
 せいろそばの3種類)
 
このほか、
桜えび花巻おろし、登呂そば、駿河そばなど、
地元の食材を活かしたおそばが好評を博しています。
 
五代目の安田裕さんは、
「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の三たてを
信条にしています。
 
お客様の注文を承ってから、
おそばを茹で、天ぷらを揚げ、
薫り高いそばを最も美味しく召し上がっていただけるよう、
日々努めています。
 
 
 
五代目
安田 裕さん
 
メニュー
桜えび花巻おろし1050円
登呂そば(そば粉十割、手打ち自然薯とろろそば)1300円
駿河そば大海老天ぷら付1600円
駿府蕎麦懐石(要予約)3675円
 
営業時間
11時~20時30分
木曜定休
 
施設
48席
2階に30名様収容の宴会場あり
駐車場あり
 
所在地
静岡市葵区横内町53-1
電話054‐245‐0981
 
http://www.kibati-kai.net/02kamei/kameiten/sizuoka_yasuda/index.html
 
https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22000761/
 
http://bit.ly/2p7ndmo
 
この記事は、2010年10月の取材時の内容です。
 
料理の内容や料金を改定している場合があります。
 
ホームページなどで、ご確認ください。
 
 
 
参考:2016年9月号掲載記事
安田屋本店2
 
徳川慶喜公と旧幕臣がつくった
静岡の食文化

 
老舗蕎麦庵 安田屋本店
五代目
安田 裕さん

 
当店の明治維新後のエピソードが、
そば漫画の大家・山本おさむさんが描く「そばもん外伝」
(コミック乱ツインズ2016年7月号に掲載)
で紹介されました。
 
大政奉還により、
新政府は徳川家を駿河七十万石に移封し、
水戸で謹慎していた最後の将軍・慶喜公も
駿府に居を移しました。
 
これに伴って旧幕臣やその家族、使用人などが
大挙して駿河に移住を開始し、
その数は十万人にのぼりました。
 
旧幕臣の多くは無禄(給料なし)で、
貧しい生活を余儀なくされました。
 
やがて中條景昭は、
山岡鉄舟、勝海舟、高橋泥舟らの協力を得て、
旧幕臣が牧之原台地で茶畑の開墾を行い、
自活の道を開くことを実現します。
 
「そばもん外伝」は、
茶畑の開墾に向かうまでの駿府の街での
旧幕臣たちの悩み、苦しみを描いています。
 
その中に登場する安田屋では、
薄口醤油・昆布などを使った関西風の味付けから、
旧幕臣の口に合う江戸そばの味付けに変え、
旧幕臣の心を癒したことが描かれています。
 
お金のない旧幕臣たちは、
山岡の依頼で、ツケで、そばを食べられるようになり、
山岡、勝、高橋は、支払いの代わりに、
書を残します。
 
三舟の書を眺めた慶喜公が、
安田屋の品書きを書く場面も紹介されています。
 
当店には、
やたらと水を入れない、
三本棒で四角にする、
汁は濃口醤油と本枯節を使うなど、
江戸そばの昔ながらの技術が伝えられています。
 
おそらく、河内庵さん、岩久さん、岩井屋さんなど他の静岡のそば店でも、
旧幕臣たちが口出しして、
自分たちの好みの味に変えたのではないでしょうか。
 
そして、慶喜公と旧幕臣たちによる
静岡の食文化の劇的な変化は、
すし、うなぎ蒲焼にも及んでいるようです。
 
※この漫画は、安田屋本店で読むことができます。
  


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